
初夏の心地よい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
街を歩いていても、旅行や外食などを楽しむ方が増え、少しずつ日常に活気が戻ってきたように感じます。
一方で、ニュースを見れば「株価上昇」「史上最高値更新」といった言葉を目にする機会も増え、資産運用への関心が高まっている方も多いのではないでしょうか。
「今は相場が良いから安心ですね」
最近、お客様との会話でもそんな言葉を耳にすることがあります。
ただ、長く金融の仕事に携わってきた中で、実は私自身【相場が良い時ほど難しい】と感じることが少なくありません。
多くの方は、相場が下落している時の方が不安だと思われるかもしれません。もちろん、大きな下落局面では精神的な負担もあります。
しかし、実際に資産運用で判断を誤りやすいのは、むしろ「順調な時」だったりします。
なぜでしょうか。
理由の一つは、人の心理が大きく影響するからです。
相場が好調になると、
「もっと増やせるのではないか」
「周りも利益が出ているらしい」
「今始めないと乗り遅れるかもしれない」
といった感情が自然と生まれます。
そして、冷静な判断よりも【雰囲気】で投資判断をしてしまうことがあります。
実際に、資産運用でよく見られるケースとして、次のようなものがあります。
① 上がってから慌てて投資を始める
本来は長期目線で考えるべきところを、相場が上がった後に焦って大きく始めてしまうケースです。
② 気づかないうちにリスクを取りすぎる
最初は慎重だったにもかかわらず、「もっと増やしたい」という気持ちから、いつの間にか自分に合わないリスクを取ってしまうことがあります。
③ 「誰かの話」で判断してしまう
知人の成功談やSNS、ニュースなどの情報に影響され、自分自身の目的や方針を見失ってしまうケースも少なくありません。
もちろん、相場が良いこと自体は決して悪いことではありません。
ただ、今のように市場が好調な時こそ、一度立ち止まって考えていただきたいことがあります。
それは、
「なぜ資産運用をしているのか」
という原点です。
将来の生活資金のためなのか。
ご家族への資産承継のためなのか。
インフレへの備えなのか。
目的によって、本来選ぶべき考え方や向き合い方は変わります。
資産運用は、「相場を当てるゲーム」ではありません。
短期的な値動きに一喜一憂するよりも、どんな相場でも、自分に合った形で冷静に続けられることの方が、実は大切だったりします。
市場が順調な今だからこそ、改めてご自身の資産運用を見直す良いタイミングかもしれません。
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