
ニュースでは「戦争」「原油高」「株価急落」といった言葉が目立ちます。
もちろん、中東情勢の悪化は世界経済にとって大きなリスクです。
しかし、資産運用という視点で見ると、実は本当に恐ろしいのは、戦争そのものではありません。
【長期化による二次被害】です。
多くの方は、
戦争 → 株価暴落
をイメージされます。
ただ、歴史を振り返ると、地政学リスクによる株価下落は、一時的に終わるケースも少なくありません。
一方で、長引いた時に怖いのは、もっと生活に近い問題です。
① 原油高だけではない。「ナフサ不足」の可能性
中東問題が長期化した場合、懸念されるのがホルムズ海峡の物流停滞です。
ここは、原油だけではなく、ナフサ(石油化学製品の原料)にとっても重要なルートです。
ナフサという言葉は聞き慣れないかもしれません。
しかし、実際には、
食品包装
ペットボトル
医療用品
建築資材
自動車部品
半導体関連材料
など、私たちの生活のあらゆる場所で使われています。
つまり、
「ガソリンが高くなる」だけの問題ではないのです。
もし供給が滞れば、
モノが作りにくくなる
↓
供給不足
↓
値上げ
という流れが起きる可能性があります。
② 【静かなインフレ】が再び始まるかもしれない
物不足が起これば、
食品、日用品、物流コストなどが再び上昇する可能性があります。
最近、
「なんとなく高くなった」
と感じることはないでしょうか。
実はインフレは、急激に来るというより、
「気づいたら生活費が上がっている」
という形でやってくることが多いです。
そしてこれは、資産を持つ方ほど無視できません。
現金の価値が、ゆっくり目減りする可能性があるからです。
③ 一番怖いのは「景気悪化 × 金利高止まり」
さらに恐ろしいシナリオがあります。
それは、
景気は悪いのに、物価が高い
状態です。
本来、景気が悪くなれば金利は下がりやすくなります。
しかし、インフレが続けば、簡単には下げられません。
すると、
株式市場
債券
不動産
企業収益
にも影響が広がります。
つまり、
【戦争が怖い】のではなく、【長引くことで経済全体にじわじわ効いてくること】が本当のリスクなのです。
大切なのは「予想」ではなく「準備」
もちろん、現時点で悲観しすぎる必要はありません。
外交によって落ち着く可能性もあります。
一方で、
「大丈夫だろう」
だけで考えるのも危険です。
資産運用で大切なのは、
未来を当てることではなく【どちらに転んでも耐えられる準備】をしておくこと。
ニュースが騒がしい今だからこそ、一度、ご自身の資産配分や生活防衛について考えるタイミングかもしれません。