アメリカは利上げ?それとも利下げ?意見が大きく変わる今だからこそ、ニュースに振り回されない考え方

最近、金融ニュースを見ていると、不思議に感じた方も多いのではないでしょうか。

少し前までは、

「アメリカは年内に利下げへ向かう」

という報道が多く見られました。

ところが現在は、

「7月にも利上げの可能性」

「9月までに利上げする確率は約7割」

という、まったく逆の見出しが並んでいます。

「結局、利上げなの?利下げなの?」

そんな疑問を持たれた方も少なくないと思います。

市場予想は、なぜこんなにも変わるのでしょうか?

実は、金融市場ではこのようなことは決して珍しくありません。

ニュースでよく目にする「利上げ確率〇%」という数字は、未来を予言しているものではなく、

その時点で市場参加者が最も可能性が高いと考えている予想

を表しています。

つまり、新しい情報が出れば、市場の見方も変わるのです。

今回、市場の見方が変わった理由

今回のきっかけとなったのは、6月に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)でした。

FRB(米連邦準備制度理事会)は政策金利を据え置いたものの、

参加者が公表した政策金利見通し(ドットチャート)では、

これまでよりも高い金利を維持する姿勢

が示されました。

さらに、FRBは引き続き

「物価の安定を最優先する」

という姿勢を強調しました。

これを受け、市場では

「思っていたより利下げは先になるかもしれない」

「場合によっては追加利上げもあるのではないか」

という見方が一気に広がったのです。

なぜ専門家の意見も分かれるのでしょうか?

その理由は、

アメリカ経済が一方向ではないからです。

例えば、

雇用は依然として底堅い

個人消費も比較的堅調

一方でインフレ率は以前より落ち着いてきている

景気には減速の兆しも見え始めている

つまり、

利上げを支持する材料と、利下げを支持する材料が同時に存在している

状態なのです。

だからこそ、専門家の見方も分かれ、市場予想も日々変化しています。

だからニュースも毎日のように変わる

来月発表される

雇用統計

消費者物価指数(CPI)

小売売上高

などの経済指標によって、

市場予想はまた大きく変わる可能性があります。

今日は

「利上げ」

と言われていても、

来月には

「据え置き」

さらにその後は

「利下げ」

という見方になることも珍しくありません。

私たちが本当に大切にしたいこと

私は、お客様との面談でよくこんなお話をしています。

資産運用は、未来を当てるゲームではありません。

もちろん、金利の動向はとても重要です。

しかし、

「利上げになるから資産を全部変える」

「利下げになるから今すぐ買う」

という考え方では、

長期的な資産形成は難しくなります。

大切なのは、

利上げになっても、利下げになっても対応できる資産配分を考えておくこと。

そして、

ニュースの見出しだけに反応するのではなく、

「なぜ市場はそのように考えているのか」

という背景まで理解することです。

最後に

ニュースは、未来を断言するものではありません。

市場は、その時々の情報をもとに、

「今、最も可能性が高いシナリオ」

を織り込んでいるに過ぎないのです。

だからこそ、

利上げなのか、利下げなのかという「答え」を追い続けるよりも、

市場が何を懸念し、なぜ見方が変わったのかを理解することが、金融リテラシーを高める第一歩ではないでしょうか。

情報があふれる時代だからこそ、ニュースに振り回されるのではなく、その背景を理解し、ご自身のライフプランに合った資産運用を続けることが大切だと、私たちは考えています。

GBFアドバイザーズ株式会社

代表取締役 馬場 宏平

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